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プレスからのお知らせです。
トランプの絵札のひみつ
2003年 01月 31日 (金) 15:16 | 編集
トランプの絵札の人物の顔の向き、これには意味があると言われているのをご存知ですか?
トランプのダイヤは「富・あるいは名声」、クラブは「知恵」、スペードは「死」、
ハートは「愛」をそれぞれ象徴していると言います。

改めて見るとキング・クィーン・ジャックの顔の向きの違いに気が付きますが、
それはそれぞれの象徴に対する関心の度合いの違いという訳です。

老獪なキングは「知恵」側に大きく顔を向け、しかし、せまりくる人生の黄昏も感じ、
「死」にも無関心ではありません。
「愛」はなくもありませんが、若き日の情熱とは別物といった風です。
しかし、「富」に対しては真正面に向き、(つまり絵柄は真横向き)執着心を顕にしています。

女王・クィーンはそれぞれの象徴にバランス良く関心を示しますが、
それは主張のなさとも感じます。
カードの衣裳がヘンリー8世の時代であるということを考えると、
うがった見方をすれば当時の女性の時代性を反映しているとも受け取れます。
絵札の中で唯一の女性は何を思っていたのでしょうか。

若いジャックは「富と名声」に興味はありますが、
それを得るための過程である「知恵」の習得に熱心とは言い難く、
そっぽを向くような図案になっています。

しかし、若気の至り、「愛」がすべてとばかりハートを真正面に見据え、
「死」はおよそ縁がないとでもいう風にスペードには背を向ける構図。
ハートとスペード、この2枚が横顔なので、
ゆえに、時折謎かけで問われる横顔のジャックは2人ということになるのです。

あくまでひとつの説だそうで、現在のデザインになるまでに諸説あります。
ただ、この解釈が昔も今も人間性の根本を言い得ている気がして妙に納得してしまいます。
手にしている持ち物や髭のある・なし、モデルは歴史上の人物であると言われている話しなど、
子供の頃から馴染みの深いトランプですが、
実は不思議が一杯詰まっていることに気が付きます。

さて…、
ピンクハウスのテーマは「WONDER RABBIT」。
トランプはウサギを案内役に、不思議の世界に誘います。
万年ダイエッター
2003年 01月 17日 (金) 15:08 | 編集
プレススタッフによると、1月はダイエット特集を組む雑誌が多いのだそうです。
そう言えば、水着の季節の前もそうですが、
やたら「お正月太り解消ダイエット」なんて目次を目にします。

かく言う私もその手の特集にいちいち反応し、チャレンジを繰り返している1人です。
よくこのコーナーはどんな人が書いているのか、
というご質問をいただきますが、あくなきダイエッターだと思ってください。
(質問の主旨とは違いますね)

洋服屋である以上、着る楽しみの追求はもちろんのことですが、
平行して食べる楽しみも捨てがたいものがあります。
当然、ウェイトコントロールは常なる悩みのタネであり、
スリムな社員も多い中、日頃から「スポーツは何をやっているのですか?」と、
決めてかかって聞かれることが多い体格の私は、
一昨年、思い立ってぜい肉を絞るべく体脂肪計を購入いたしました。

体脂肪計の表示にはご丁寧に「痩せすぎ・ふつう・肥満」という項目があり、
「▼」マークの位置が現状を冷酷に指し示します。
当初、私の表示は「肥満」。
失礼な体脂肪計をののしりながらも、
「ふつう」になる日を目指して涙ぐましい食事制限を始めました。

1ヵ月たっても経過が変らず、家人に「壊れているに違いない」と放言していたある日、
出張からボロボロになって帰ってきて、いつものように量ってみると、
見慣れた位置から▼マークが移動しているではありませんか。

思わず息をのみ、ガバと抱え込むようにしゃがんで体脂肪計の表示をのぞくと、
そこには小さく、「太り気味」の文字が。
「肥満とふつう」の間にもうひとつ項目があったのです。
私がしばらくうなだれたのは言うまでもありません。
きみは、ダンディライオン?
2003年 01月 17日 (金) 12:13 | 編集
ピンクハウスから、タンポポのプリントを発売します。

ダンディライオン【dandelion】とは、
ご存知の方も多いと思いますが、英語でタンポポのことを言います。

私は勝手なイメージで「すましたライオン」だと思っていましたが、
語源は古いフランス語の、dent-de-lionのdentがdanに変化したものだそうで、
dentは「歯」を意味していますから、本来の意味は「ライオンの歯」。

タンポポの葉の形がライオンの歯並びを連想させるからだそうです。
在原業平
2003年 01月 09日 (木) 18:12 | 編集
先に書いた話は、「羊」にまつわる字を見ていて薄ボンヤリと思い出したのですが、
ちょっと堅苦しい話になってしまいました。

私が最初に知っていた話は、作者不詳の伊勢物語にあって、物語のモデルと考えられている、
在原業平(ありわらのなりひら)の民間伝承と言われる話の方です。

平安時代の六歌仙のひとり、皇族の血を引き、美男で才能に溢れた、
当代きってのプレイボーイといわれる業平ですが(すごい)、
日本の各所に業平が訪れたという所縁の地とともに、
それにちなんだエピソードが多く残っています。
むろん、女性がらみが多いですが(汗)。

大筋は「伊勢物語」から派生した話と思われますが、
業平が見初めて最初は足しげく通っていた女の家を、ある日前触れなく突然訪ね、
東の窓から覗いたところ、その女は覗かれているとも知らず、
おひつから、手掴みでご飯を食べていて、腰を抜かした業平は逃げるように引き返すという、
「伊勢物語」よりかなりインパクトのある話です。

実際、ある地方の古い家には、東側に窓を作ると嫁に行くのが遅くなるという言い伝えから、
東に窓がないんだそうです。伝説、恐るべし。

私はこれを昔、祖父母の代の人から「誰に見られている訳でなくても…」という、
行儀や躾の話しの延長で戒めのように聞いた記憶があったので、
「羊」から連想して思い出したのでした。

あいまいな記憶を辿るにあたって「伊勢物語」を調べ直し、学生の頃にこの熱意があったなら、
などと思いつつ口語訳を読み直してみました。

今年も徒然に、洋服とそれを取り巻く日々が、新しい発見で楽しく感じられるような話題を
提供して行けたらと思っております。

今年もどうぞよろしくお付き合いください。
羊が一匹…。
2003年 01月 07日 (火) 15:05 | 編集
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年最初のメールマガジンは年頭らしく(?)、古典・伊勢物語「二十三段」からの話など。

この話は高校の古文で習った方もいると思いますが、要約すると、
幼馴染だった男女が時を経ても互いの気持ちに変わりがないことを知り、
(この時の歌のやり取りが美しい)、ようやく結婚するのですが、
やがて女性の親が亡くなり、当時は妻方の実家が生計を見ていたため、
後ろ盾がなくなり生活が苦しくなってきた夫は別の女性の元に通います。

それを咎める風もないので、逆に妻の心変わりを疑った夫はある日、
出かけるふりをして妻の様子を伺うと、
妻は夫が留守の時であっても居住まいを正して美しく化粧をし、
別の女性の元へ通う夫の身を案じた歌を詠っている。

当の女性はというと、初めこそ奥ゆかしく振舞っていたものの、慣れるに従い、
気を許して直接しゃもじでご飯を盛るに至り、嫌気が差して古女房の元に戻るという話です。

昔はたとえどんなに親しくても、女性が直接ご飯を盛る、
などということは身分の低い者の行いとされ、
はしたない行為とされていたことからこの話が成り立つのですが、
何とも男性の理想と言うか、都合の良い話のような気もします。

が、洋服を扱う仕事に携わる身としては、服は上辺を装う物に過ぎないけれど、
その良さを引き立てるのは、本質の心がけの美しさではないかとも思うので、
この物語が言わんとしているところは分らなくもありません。

年始にかけて未(ひつじ)年にまつわる話を多く目にしましたが、利用価値が高く、
大人しい性質の羊は昔から重用され、
「美・羨・祥」など漢字の多くにその名残が見て取れます。

身が美しいと書いて、「躾・しつけ」。
礼儀・作法を教え込むこと。
また、身についた礼儀・作法を指します。
それは、一朝一夕で身に付くものではなく、日頃の心がけが反映するもの。
「躾」にも羊が一匹入っていることからちなんでみました。
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