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プレスからのお知らせです。
時空を超えた街、上海。
2003年 02月 23日 (日) 15:21 | 編集
今回カールヘルムのカタログ撮影は、時空を超えたような混沌とした風景を背に、
かの地、上海で行われました。
近年のめざましい経済発展については今更取り上げるまでもありませんが、
とかく拝金主義的な話しが聞こえる一方、実際の中国の方の大半は素朴でおおらかです。

ページ中ほどでTシャツを着て登場してくれたお嬢さん達は、
ピンクハウスが長く信頼を置いてお付き合いしていただいている工場さんの、
上海工場で働いてくれている皆さんです。

プレス側でお願いしたリクエストは「素朴な人」。
でも、上海工場で働いている人はどの人も皆、エネルギーと快活さに溢れ、
それでいてはにかみ屋さんの素朴な人達ばかり。
その中でも寄り抜きの”素朴ちゃん”が集まってくれました。
画面から彼女達の元気が伝わるようです。

ポスターでも登場している、存在感溢れるヒゲの男性は当地では有名な
ジャズシンガーの方だそうで、ぜひ歌声を聞いてみたいものです。
その他のページのほとんどが素人さん。
屈託のない笑顔に私達と同じアジアの血に共通項を感じます。
月並みな言い方ですが忘れてしまった何かを感ぜずにはいられません。

中国は旧正月も明け、平常業務に戻っている頃ですが、
通常ですと1月末から2週間ほど休みになるそうです。
遠い人の場合、6日かけて故郷に帰り、1日だけ過ごして、
またバスや汽車を乗り継いで上海に戻ってくるような人が多いため、
この長さが普通なんだそうです。

でも、現地の日本企業の場合、大体申し合わせて旧正月の休みは1週間だそうで、
気の毒な感じもしますが、写真の彼女達の場合はほとんどが上海在住の自宅通勤、
ちょっと安心したのと同時に似た生活環境に親しみも覚えます。

カタログをご覧いただく際にそんな背景を思い浮かべていただけると、また
違ったイメージが広がるかもしれません。

熱気とパワー溢れる上海。
このところこぞって色々なメディアが話題にしているのが解かるような気がします。
また、行きたい国が増えてしまいました。


ちょっと楽屋落ちのような話しですが、上海と言えば思い出すのは、
秋口のことでしたが、随分以前に上海ガニの水揚げと、
ピンクハウスのダウンジャケットの納品がかち合って、
カニが優先されてしまい、納品が遅れるということがありました。
なま物には勝てません。

お客様から予約もたくさんいただいていた人気のダウンだったので、
当時営業部だった私は青ざめた記憶がありますが、
お店のスタッフに「上海ガニの水揚げで…」と言う訳にもいかず、
笑うに笑えない事態だったのですが、今思うとユーモラスな感もあります。
恐るべし、上海ガニ。

そんな記憶はともかく、今回の撮影に絡んで後で工場さんに聞いた話ですが、
上海での工場開設の際、何人か日本に来てもらい、
岐阜にある工場で技術指導を行ったそうです。

皆、新しい技術の習得に本当に熱心で、遊びに出歩くこともなく、
言葉の壁をコミュニケーションで補いつつ、研修以外のことも夜中まで手伝ってくれたそうです。
まさにうるるん滞在記。

複雑な工程も向上心と熱心さで次々と自分達のものにしていく彼女達に、
社長さんは上海が将来的に重拠点になることを予感したそうです。

実際、その通りになったのですが、上海やアジアの地域に向けられる世界の目は、
とても熱いものがあります。
今や海外に生産拠点を設けるのは、人件費のためだけではないようです。
私達もかつて持っていた、日本の良さを見直してがんばらなくてはいけませんね。
「不思議の国のアリス」
2003年 02月 06日 (木) 17:35 | 編集
WONDER RABBITにちなんで前回のトランプに続き、
「不思議の国のアリス」のことを少し。

子供の頃はオリジナルの挿絵のおどろおどろしい絵に、
これは恐ろしい話しに違いないと思ってフタをしてしまい、
ディズニーの「アリス」とは長いことつながりませんでした。

1865年に初版が発行されたという、オックスフォードの数学講師ルイス・キャロルと
風刺画家ジョン・テニエルによる「不思議の国のアリス」は、
大人になって読み返してみると、当時のヴィクトリア女王の時代の空気そのままに、
非常に芸術性が高く奥行きのある物語です。

アリスの世界観にはファンの方も多くいらっしゃると思うので、
あまり言及してしまうと墓穴を掘ってしまいそうですが、
この本にはとてもたくさんのイタズラやしかけ、
アナグラム【anagram】と言われる文字の組み替えや字謎が多用されており、
物語だけでなく構成そのものも「Wonder land」となっています。

ネズミの「尾話(おはなし)」をアリスが
聞く場面がありますが、ある時、原文は
文章の並びが、ネズミがしっぽを伸ばした形
になっているというのを聞き、洋書コーナーで
本を探したことがあります。邦訳版の縦書きでは
へびが見開きを横切っているような構成だったり
意図が伝わりにくいですが、実はネズミの尾に掛けていると知り感激しました。

ほら、このように↑ね。
(実際のセンテンスは数匹のネズミが登場し、韻を踏んでいるのです。)

「不思議の国のアリス」はこれだけではなく、「誕生日じゃない人、おめでとう!」
なんていうハチャメチャな発想や、おかしな登場人(動)物の宝庫です。

また、物語とページめくりの関係など、開く度に発見と気付きがある物語です。
私もフタをせず子供の頃に読んでおけば、
成長に伴って違った発見ができたかもしれないと思うと少し残念な気持ちです。
(でも、ディズニー版のアリスの美しい髪の毛の動きは子供の頃の憧れでしたが。)
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