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ピンクハウス・バイエルンローズ
2005年 08月 01日 (月) 17:26 | 編集
先だって行われたバイロイト音楽祭で、
日本人では初めて大植英次さんが指揮をして話題になりました。
バイロイト音楽祭とは、130年の歴史を持つ音楽祭であり、例外的に第九が演奏される以外、
ワーグナーオペラの上演だけを行う音楽祭です。

ワーグナーは、絶賛と酷評、放蕩と貧困を繰り返しながらも、それまでのオペラの形式を覆し、
あるいは再構築し、今もオペラではワグネリアンと呼ばれる
熱狂的な愛好者を持つ天才作曲家です。

バイロイト祝祭劇場は、そのワーグナーが、
自身の世界観の忠実な再現のためにドイツ・バイロイトに作り上げた悲願の劇場であり、
ワーグナーオペラの聖地と言われています。

そのワーグナーの世界観にのめり込み、血道を上げて擁護したのが、
バイエルン王、ルートヴィヒ2世です。
ノイシュヴァンシュタイン城を建てた王と言えばお分かりになる方も多いことでしょう。

夢想家で、財政を傾けるほど趣味に生き、純粋過ぎるがゆえにやがて現実世界から乖離、
最後は幽閉先で謎めいた死を遂げた王ですが、
若い時分はギリシャ彫刻のような顔立ちの、美貌の王だったことでも有名です。

そして、その従姉にあたるのが、8月のピンクハウスのイメージモチーフ、
オーストリア=ハンガリー后妃エリザベートなのです。(やっと本題に到達。)

バイエルン王国の公爵家に生まれ、本来は姉の見合いの相手であった、
オーストリア帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見初められ、后妃となりますが、
自由闊達に育った身には、堅苦しい宮廷のしきたりが耐えられず、
その身を旅に置くことでしか、自らの安寧を保てなかった女性。

晩年は、後継ぎとなるはずだった息子ルドルフの死、そして自身もやはり1898年9月10日、
旅先のスイスにて、テロリストの刃に倒れ、60歳で客死してしまいます。
デコルテの開いた白いドレス、豊かな髪、
肩越しに振り返る構図の美しい肖像画はつとに有名ですが、抜きん出た美貌ゆえに、
悲劇と合わせて語られることが多い后妃です。
幸せな思い出も多かったからこそ、相容れない現実との間で葛藤したのではないでしょうか。

8月中のバイエルンローズのプリントには、乗馬においては、
周囲を驚嘆させるほどの乗り手だったという彼女の颯爽としたシルエット、
そして、室内にアスレチックジムのような施設を設え、
徹底した自己管理で驚異的なプロポーション(172cm・47kg・ウエスト 50cm !)を
保っていた彼女の凛としたシルエットがモチーフとなっています。

***追記***
余談ですが、ワーグナーは反ユダヤ主義だったことから、
後々、ナチスドイツのプロパガンダにテーマソングのように利用されたことが起因となり、
つい数年前まで、イスラエルではワーグナーの作品の演奏はタブーとされていたのだそうです。
現在のリアルな感情は分かりませんが、
表立った演奏会では自由に演奏できないのは確かなようです。

もし、いつかイスラエル人のお友達ができたら、音楽の良し悪しを語る前に、
無知がお友達の感情を傷つけてしまうといけません。
私はこの事実を知りませんでしたが、知識として持っていた上で、
人と接したいものだと思ったのでした。
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