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プレスからのお知らせです。
夏の風邪とももの缶詰
2002年 08月 02日 (金) 16:46 | 編集
インゲボルグのバラシリーズに合わせて、"ドクターズバッグ風"という、
大きながま口のようなバッグが発売されます。
大きめのハンドバッグとしてマチ部分の深さなど他であまり見かけないサイズが、
インゲボルグのプレススタッフからのおすすめポイントです。

一泊二日の小旅行などに丁度良い大きさのバッグですが、
私はちょっと"ドクターズバッグ"という響きにひかれてしまいました。
まるで固有名詞のように、ありありとその形状を思い起こすことができる、
記号のような言葉だからです。

今は総合病院が多くなり、いわゆる町医者さんに往診してもらう機会はまずなくなりましたが、
私が子供の頃はよく熱を出していたせいもあって、
母は家のすぐ裏のお医者さまに往診をお願いしたものでした。
先生はお約束のバッグを抱え、ちょっと年配の看護婦さんを従えて登場されます。

「ドウシマシタ」
先生は子供相手でもちゃんとした言葉使いです。
おもむろに用意した洗面器でうやうやしく手を洗われてから、聴診器を取り出して、
「ドレドレ」というまでの一連の動作は、子供心に儀式のようにうつり、
聴診器の冷やっとした感触にキュッと緊張して心拍数も上がります。

黒く、ゆったりと大きな"ドクターズバッグ"から次々と取り出される、
青色や茶色のガラスのアンプル、アルコールが染みた脱脂綿を入れるフタ付きの銀容器などなど、「見慣れない物達」を眺めながら、先生から発せられる言葉をじっと待つのです。

「ナツカゼデスネ。アンセイニシテクダサイ。」

往診の儀式が終われば、後にはお約束の「ももの缶詰」が待っています。
十分自分でできるのに重病のようなフリをして、甘えて口に運んでもらった「もも」は、
熱っぽくなった口の中にひんやりとひろがります。
甘いシロップをたっぷり含んだもも。
とろりと格別の味がした気がします。

熱は、本当はももの缶詰で下がっていたのかもしれません。
(お医者さま、ゴメンナサイ)
でも、なぜか「もも缶」なんですね。
皆さんも同じような記憶、ありませんか?
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