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春のテーマ、フィレンツェにちなんで
2005年 03月 03日 (木) 17:00 | 編集
フィレンツェ。なんと甘美な響きであることよ。
と言っても、ローマへ行った折に足を伸ばして日帰りしたに過ぎないのですが、
旅先の濃密な時間は確かな記憶となって脳髄に刻み込まれ、
私なぞはいつでも脳内旅行が可能です。←真顔

ピンクハウスにはイタリア好きが多くいて、Web Roomのボスもガイドブックなしで
街を歩けると豪語する一人です。
私はまだまだガイドブックなしでは心もとないですが、それでも現地で切符を買い、
不安な気持ちで汽車に乗り、何とかフィレンツェに着いてしまえば、
まるでイタリア語が話せたような気分。
後で同行した友人が、ずっとおじさんに、「おばさん」と話しかけていたが、
おもしろいのでそのままにしていた、と教えてくれました。あぁ。

前置きが長くなりましたが、フィレンツェでの目的は、
やはり「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」のドゥオモ(ドームの意味)とウフィッツィ美術館、
ポンテ ベッキオ…そしてサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局であります。

世界最古の薬局と言われるだけにその歴史は古く、起源は1221年、
ドミニコ会の修道士によって薬剤や軟膏を調合した事に始まります。
1612年に正式に薬局として創業を始めますが、
以来、メディチ家や諸外国の王侯貴族に愛され今日に至ります。

本店は今もフィレンツェにあり、駅からほど近いその店舗は、
何百年もの時の流れをその場に留めたかのような設えと、
祈りのような静謐な時間が横たわっています。
私はリコリスのキャンディとサポーネ・ラッテ(ラッテ=牛乳石鹸ですね)、
ポプリなど買い込みました。

映画「ハンニバル」は少々怖い映画ですが、主人公のレクター博士はこの
「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局」のハンドクリームを愛用しているという設定です。
保湿性の高さに定評があり、フレグランスも驚くほど種類が豊富です。
近年、日本にも支店が増え、伊勢丹メンズ館や路面店でも購入可能になりました。

教会は人を助ける場所でもあったので、
必然的に修道士が薬剤の知識を身に付けて行ったのでしょうか。

そう言えば学生の頃、シスターが「ベルツ水」なる物をバザーで販売していました。
シスター本人もそれを使用されていて、お肌はいつもつるピカでしたが、
後にそれは、ドイツ人医師ベルツ博士が考案した、
「グリセリンカリ液」を主体とした、スキンローションだったことが分かりました。
シスターは「私達が作るのは、お祈りも入っているから効くのよ、ウフフ」とおっしゃっていました。

さて、遠回りをしましたが、
今回、春のモチーフの原案となったメディチ家の紋章は、百合と丸薬。
始祖が薬剤あるいは医業に携わっていた事に由来する意匠です。

一説には両替に使用した分銅とも言われていますが、
『薬』=medicineの語源が『メディチ』=Mediciであると聞けば、
あぁ、そうか、と納得するのであります。
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