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「不思議の国のアリス」
2003年 02月 06日 (木) 17:35 | 編集
WONDER RABBITにちなんで前回のトランプに続き、
「不思議の国のアリス」のことを少し。

子供の頃はオリジナルの挿絵のおどろおどろしい絵に、
これは恐ろしい話しに違いないと思ってフタをしてしまい、
ディズニーの「アリス」とは長いことつながりませんでした。

1865年に初版が発行されたという、オックスフォードの数学講師ルイス・キャロルと
風刺画家ジョン・テニエルによる「不思議の国のアリス」は、
大人になって読み返してみると、当時のヴィクトリア女王の時代の空気そのままに、
非常に芸術性が高く奥行きのある物語です。

アリスの世界観にはファンの方も多くいらっしゃると思うので、
あまり言及してしまうと墓穴を掘ってしまいそうですが、
この本にはとてもたくさんのイタズラやしかけ、
アナグラム【anagram】と言われる文字の組み替えや字謎が多用されており、
物語だけでなく構成そのものも「Wonder land」となっています。

ネズミの「尾話(おはなし)」をアリスが
聞く場面がありますが、ある時、原文は
文章の並びが、ネズミがしっぽを伸ばした形
になっているというのを聞き、洋書コーナーで
本を探したことがあります。邦訳版の縦書きでは
へびが見開きを横切っているような構成だったり
意図が伝わりにくいですが、実はネズミの尾に掛けていると知り感激しました。

ほら、このように↑ね。
(実際のセンテンスは数匹のネズミが登場し、韻を踏んでいるのです。)

「不思議の国のアリス」はこれだけではなく、「誕生日じゃない人、おめでとう!」
なんていうハチャメチャな発想や、おかしな登場人(動)物の宝庫です。

また、物語とページめくりの関係など、開く度に発見と気付きがある物語です。
私もフタをせず子供の頃に読んでおけば、
成長に伴って違った発見ができたかもしれないと思うと少し残念な気持ちです。
(でも、ディズニー版のアリスの美しい髪の毛の動きは子供の頃の憧れでしたが。)
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