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在原業平
2003年 01月 09日 (木) 18:12 | 編集
先に書いた話は、「羊」にまつわる字を見ていて薄ボンヤリと思い出したのですが、
ちょっと堅苦しい話になってしまいました。

私が最初に知っていた話は、作者不詳の伊勢物語にあって、物語のモデルと考えられている、
在原業平(ありわらのなりひら)の民間伝承と言われる話の方です。

平安時代の六歌仙のひとり、皇族の血を引き、美男で才能に溢れた、
当代きってのプレイボーイといわれる業平ですが(すごい)、
日本の各所に業平が訪れたという所縁の地とともに、
それにちなんだエピソードが多く残っています。
むろん、女性がらみが多いですが(汗)。

大筋は「伊勢物語」から派生した話と思われますが、
業平が見初めて最初は足しげく通っていた女の家を、ある日前触れなく突然訪ね、
東の窓から覗いたところ、その女は覗かれているとも知らず、
おひつから、手掴みでご飯を食べていて、腰を抜かした業平は逃げるように引き返すという、
「伊勢物語」よりかなりインパクトのある話です。

実際、ある地方の古い家には、東側に窓を作ると嫁に行くのが遅くなるという言い伝えから、
東に窓がないんだそうです。伝説、恐るべし。

私はこれを昔、祖父母の代の人から「誰に見られている訳でなくても…」という、
行儀や躾の話しの延長で戒めのように聞いた記憶があったので、
「羊」から連想して思い出したのでした。

あいまいな記憶を辿るにあたって「伊勢物語」を調べ直し、学生の頃にこの熱意があったなら、
などと思いつつ口語訳を読み直してみました。

今年も徒然に、洋服とそれを取り巻く日々が、新しい発見で楽しく感じられるような話題を
提供して行けたらと思っております。

今年もどうぞよろしくお付き合いください。
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